東京のアンダーグラウンドロック/サイケロックの聖地・高円寺U.F.O.CLUBを根城にする"一生懸命機械"と"ろくろ"の共同企画ライブ「回転木馬の夜」。これまで東京、名古屋で開催されていたヴィンテージなサイケ感覚溢れるこのイベントが、松本にもやってきます!
ゲスト1組目は、長野県出身者によって結成された東京を拠点に活動する"レストランズ"。ギャラクシー500、ゆらゆら帝国のスローナンバーなどを彷彿とさせる気怠い緩やかさに包まれたメロディックなサイケナンバー〜鋭さが宿るアンサンブルで鳴らされるギターロックナンバーまでを多彩に往来して演奏。ぶっきらぼうに投げ放たれる言葉の余韻に色気が漂うボーカルも魅力的!サイケデリックロックをサウンドの支柱に据えながらも、日本語ロックの文脈に連なるフォーキーな歌心も溢れる彼らの音楽をお楽しみに!
ゲスト2組目は、秋山璃月BANDやGrand Budapest Hotelなどでも活躍する現在の高円寺U.F.O.CLUBシーンのキーパーソン瀬戸太一率いるデュオバンド"一生懸命機械"。朦朧と呟く虚ろなボーカル、音割れしたラジオから流れる歪みの向こうに霞むポップセンス、冗談とも本気ともつかない脱臼したユーモア、ジャンクなサウンドとコントラストをなして肉体的な躍動感を与えるドラム…延び切ったテープのブートレグの中に眠る埋もれた名曲を聴いた時のような混乱と興奮を覚えるサウンドが素晴らしい…!ビザールな感覚に溢れた鬼才デュオの演奏、必見です。
ゲスト3組目は、サイケデリックトリオバンド"ろくろ"。Peter Iversを彷彿とさせるだらだらと刹那をひきのばすような気怠さに溢れ、どことなく危険で不敵、それでいて茶目っ気もあるボーカル、ふやけた垂れ流しの中でじわじわと夢想風景へと誘うアンサンブル、妖怪の奏でるハワイアンのような牧歌的ながらも空恐ろしい響き、朦朧とした意識変容の彼方で時折飛び込んでくる全てを拒絶するような鋭利な言葉…ファズまみれの汚れたヴィンテージサウンドで描く時間感覚を超越するサイケデリックサウンドをご堪能あれ!
松本からは、昨年末に登場した注目のスリーピースバンド"二兆円"が出演!弛緩と緊張を往来するアンサンブルと精緻なアンビエンスノイズ感覚で紡ぐ、黒光りした妖しさの漂うスロウコアサウンド〜鋭い眼光でかき鳴らす焦燥のオルタナまでが混在したサウンドに痺れます!ナンバーガールのアヴァンギャルドの瀬戸際で鳴るポップ、betcover!!の知性漂うセクシーさ、あるいはサウスロンドンポストパンクシーンにも繋がりそうな野心的な実験精神をもちながら、そのどれでもないような不思議な温度感のバンド、期待です!
サイケで、アンダーグラウンドで、ひねくれた歌心が交差する一夜、乞うご期待!