2019-04-24

2019年4月24日(水)「Jesse and the Dandelions / Jom Comyn | 4 Canadian Artists Japan Tour 2019 #2」

Jesse  and the Dandelions

Jom Comyn

ノスタルジックなサイケデリックポップアクト"Jesse and the dandelions"、
良質フォークと奇妙な質感が交差するインディフォークアクト"Jom Comyn"
2組のSSWがカナダから登場!

この4月は、カナダから4組のインディ・フォークシンガーによるスプリットツアーが2週連続で松本にやってきます!第二弾は、エドモントンを拠点に活動するサイケデリックポッププロジェクト“Jesse and the Dandelions”、エドモントン発のオルタナ・フォークシンガー”Jom Comyn”が登場。

Jesse and the Dandelions”は、サウンドエンジニア/音楽プロデューサーとしても活動するエドモントンの音楽コミュニティには欠かせない人物”Jesse Northey”を中心としたサイケデリック・ポッププロジェクト。平衡感覚の歪んだコード進行に導かれた儚く美しいメロディラインは中後期ビートルズやゾンビーズを思わせ、意識がにじむような淡色のサイケデリアが漂う音像はフレーミングリップスをより微糖にしたかのよう。ウーリッツァーの柔らかい音色とセンシティブな歌声に浸る心地は、まるで引越し前の空っぽの部屋で思い出をなぞる時間のよう。骨格にヴィンテージな風合いが漂う楽曲を現在のテクスチャとサウンドスケープで丁寧に磨きあげる彼らの音楽は、Ultimate Painting、Whitneyなどのインディバンドにも通じる魅力を放ちます。スペクタクルを求めない、染み入るようなセンチメンタルなインディポップのファンには特に聴いていただきたい!

Jom Comyn”は、Mac DemarcoやHomeshakeなどを生み出した街としても知られるカナダ・エドモントンを拠点に活動するSSW。夜の酒場でスコッチグラスを傾けたくなるようなジェントルな語り口の深いバリトンボイスが魅力な彼。楽曲は60’sのフォーク、カントリー、クラシックロックを思わせるヴィンテージな旋律やリズムをなぞり書きしながら、その質感は明らか奇妙。90’s年代のローファイな実験が発明した奇妙なノイズ、グランジライクな身体に悪そうなディストーション、ポストパンク譲りなチープなトーン…ルーツ音楽をなぞり書きしながら、愛おしいガラクタのような音が次々と姿を現しては消えていく彼の音世界には、廃墟で見つけた他人の思い出ミックステープを聴いているような不思議な距離感のノスタルジアが漂います。Wilco、Kurt Vile、KEVIN MORBYなどサイケデリックな感覚とトラッドな感覚が混沌と混ざり合うようなインディ・フォーク好きは特に必見。

共演は、この2組。

1組目は、シリアス/ユーモラスの境界で鳴る90'sローファイポップリスペクトな剥き出しのメロディが素晴らしいシンガー、一年の半分を容易には下山できない山奥で暮らす"伊藤 圭"によるオルタナティブサッドフォークバンド"ヒーターズ”。トランペット、サックスによるホーンセクションにもご注目を。

2組目は、先日のギブミー初ライブでも会場を衝撃に包んだ山梨のフォークシンガー”鳩山浩二”。太いバリトンボイスの美声に、ダイナミックたっぷり流麗なギタープレイで、ユーモアと悪意と趣味世界が交差する21世紀のフォーク〜ブルース〜ブギウギ〜シャンソンを奏でます。連想ゲームのように勝手に走り出す言葉の暴走列車!質感がそれぞれ異なるフォークロックを楽しめる一夜。お待ちしています。

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2019年4月24日(水) Give me little more.
「4 Canadian Artists Japan Tour 2019 #2  Jesse and the Dandelions / Jom Comyn」
▽Live: Jesse and the Dandelions(カナダ) / Jom Comyn(カナダ) /  ヒーターズ / 鳩山浩二
▽料金:(前)¥2,000  /(当)¥2,500 +1Dオーダー
▽時間:(開場)19:00 / (開演)19:30
予約:give.melittlemore@gmail.com

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Jesse and the Dandelions
Jesse Northeyを中心に、カナダのエドモントンを拠点に活動をする5ピースバンドのJesse and the Dandelions。2018年はカナダで開催されたBreakout West, CMW等出演、2019年に入ってからも1月には既にBig winter classicへ出演し、現在はライブ活動に力を入れている。2019年日本来日を控え、注目が高まりそうだ。

Jom Comyn
カナダのエドモント出身のJim CumingのプロジェクトJom Comyn。ビクトリアからハリファックス、プラハからレイキャビックなど多くの国々でショーを行い、また本国のフェスNXNE, Pop Montreal, Sled Islandなどにも出演を果たしている。現地のカフェやバーでのショーも多く、場を選ばすオーディエンスを魅了するパフォーマンスが高評価を得ている。

ヒーターズ




鳩山 浩二

2019-04-20

2019年4月20日(土) 『直枝政広(カーネーション) ソロ公演@松本 2019』

直枝 政広

豊穣な音楽的バックボーンで数々の名曲を産み落としてきた
カーネーションの"直枝 政広"が初のソロ松本公演を開催!

1983年よりコンスタントに活動を続け、豊穣な音楽的バックボーンをもとにした音楽実験と、シンプルな歌心が同居した数々の名曲を生み続けてきたバンド”カーネーション”の”直枝 政広”が松本初登場!ギブミーにやってきます。

前身バンド”耳鼻咽喉科”を経て、1983年にカーネーションを結成。ナゴムレコードより「夜の煙突」(この曲は森高千里のカバーで有名。)でデビューを果たして以来、カーネーションとしては17枚のオリジナルアルバムをリリースする他、ソロ名義での活動、鈴木惣一朗とのユニット”Soggy Cheerios”、大森靖子(『絶対少女』以降)を筆頭としたプロデュース業、レコードジャンキーっぷりが発揮されたディスクガイド本『宇宙の柳、たましいの下着』の執筆など、とめどなく溢れる音楽への情熱をもとに研究と実験を繰り返し続けてきた彼。

2013年には澤部渡(スカート)と佐藤優介(カメラ=万年筆)が発起人となったカーネーション・トリビュート・アルバム「なんできみはぼくよりぼくのことくわしいの?」が発売、その参加ミュージシャン(森高千里、ミツメ、シャムキャッツ、大森靖子、岡村靖幸、曽我部恵一、山本精一、森は生きている等)の名前を見るだけで、現在の音楽シーンへの影響の大きさがわかります。

彼の音楽的足跡を辿れば、初期ソロの宅録ニューウェイブに始まり~XTCライクなアヴァン・ポップ~アメリカ南部音楽に寄り添いつつ独自の距離感が漂うポップス~エレファント6周辺、ルー・バロウまたはシカゴ音響派と共鳴するようなサウンドコラージュ/音響実験~近年のシンプルなロックサウンド~シティポップ…まで目眩がするほど凄まじい振れ幅。これほどの音楽的記号を纏いながらも、常に彼の音楽として鳴らすことができるのは、骨太な歌心が常にどっしりと構えているから。今回は、彼の楽曲とボーカルの魅力をシンプルな弾き語りセットで、たっぷりと味わい尽くしていただけます!カーネーションのファンの方はもちろん、最近の東京インディ、2010年代シティポップのリスナーにも是非、彼の音世界に触れていただきたいです。

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2019年4月20日(土) Give me little more.
『直枝政広(カーネーション) ソロ公演@松本 2019』
▽Live:直枝 政広
▽料金:(前)¥4,000 / (当)¥4,500 +1Dオーダー
▽時間:(開場)18:30 / (開演)19:00
▽予約:give.melittlemore@gmail.com

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直枝 政広(カーネーション)





1959年生まれ。1983年カーネーション結成。1984年に 直枝政太郎名義でオムニバス『陽気な若き博物館員たち』(水族館 /徳間ジャパン)でソロデビュー。同年、カーネーションがシン グル「夜の煙突」(ナゴムレコード)でレコードデビュー。 以後、カーネーションは数度のメンバーチェンジを経ながら数多く の傑作アルバムをリリース。2000年には直枝政広としての初ソ ロ・アルバム『HOPKINS CREEK』を発表。同時に鈴井貴之初監督作品『man-hole』のサウンドトラックも手がける。2007年に初の著作となる 『宇宙の柳、たましいの下着』を上梓。カーネーションや、鈴木惣一朗とのユニット:Soggy Cheeriosの活動と並行し、ソロ活動や執筆、プロデュース 等、精力的に活動中。2018年、カーネーション結成35周年を記念したベスト盤を発売。




2019-04-17

2019年4月17日(水) 「Astral Swans / Eamon McGrath | 4 Canadian Artists Japan Tour 2019 #1」

Astral Swans

Eamon McGrath

奇妙な音響感覚と歌心が交差するインディ・フォークシンガー”Astral Swans“、
パンクロックとアヴァンギャルドと北米フォークが混沌と渦巻く”Eamon McGrath”
2組のSSWがカナダから登場。

この4月は、カナダから4組のインディ・フォークシンガーによるスプリットツアーが2週連続で松本にやってきます!第一弾は、昨年5月にもギブミーに登場し好評を博したカルガリー発のローファイ・フォークシンガー”Astral Swans”と、今回初登場、Julie Doironとのバンドでも知られるトロントのアヴァンフォークシンガー”Eamon McGrath”の2組が登場!


「星の世界の白鳥たち」という名を冠し、Feist、Angel Olsen、Julie Doironといったビッグネームとの共演も果たすカルガリーインディシーンの代表的SSW”Astral Swans”。彼の音楽は、異界の言葉が飛び交う乱れた交信電波と、枯れた低体温のカントリーフォークが一つのトランジスタラジオから同時に流れ出るような奇妙な混沌に溢れています。リヴァーブの靄にまみれ不安定にたゆたう歌声はARTHUR RUSSELLの浮世離れした甘美な味わい、荒々しくコラージュされるゴミ捨て場のファズトーンはSiver Applesやsusideの暴力性を彷彿。どこか冷めた皮肉屋な目線と隠せない愛嬌とユーモアは、Pavementのよう。雄大なとうもろこし畑の風景の中にポツリと建てられたプレハブ小屋でオタク男が見るモノクロームの白昼夢…壊れたブラウン管テレビのノイズの中に混じる美しい白鳥のサブリミナル…そんな妄想気味な映像が頭に浮かぶ彼のストレンジフォークは、世の中の枠からはみ出してしまいがちな全ての変わり者たちにぜひ見ていただきたい最高のルーザーサウンドトラック!


”Eamon McGrath”は、カナダ・エドモントン発、現在はトロントを拠点とするアヴァン・フォークシンガー。最近では、オルタナシンガー”Julie Doiron”率いるバンド”Julie & The Wrong Guys”のメンバーとしても知られ、ソロ活動でも世界中で年間80本以上のライブを行なっています。ブルーススプリングスティーンを思わせるワイルドなしわがれた声で、悲哀のメロディを歌う様は、一見、北米フォークロックのど真ん中に佇んでいるかのよう。しかし、彼の歌の背後に潜む音に耳を傾けると、そこにはCBGBの禍々しい喧騒の中で鳴るジョニー・サンダースのヒリヒリとした感傷のギタートーンが聴こえたかと思えば、Godspeed You! Black Emperorにも通じる音響的な実験精神が遠巻きに暴れます。落ち着きを放ちながらも「大人のフォークロック」なんていう安全なカテゴリには絶対に収まらない、鋭い観察眼と自らが通ってきた音楽的な痕跡を刻み込んだ多面的なダークフォークをお楽しみに。

共演は、この2組。

霧がかった深い森を想起させる厳かなフィンガーピッキングギターと、自分の生活圏内から滲みでてきた歪なボキャブラリーのコントラストが素晴らしい松本の幽玄アシッドフォークシンガー"玉屋”。(前回披露してくれたエレキギターとディレイペダルでのニューライブセットも最高!)

くぐもった奇妙なエコーサウンドと煌めきのシンセサウンドに分厚く塗られた音像の中で、失われた風景を思うような感傷的かつ歌謡的なメロディが響く男女ボーカルドリーミーフォーク/ウィアードポップバンド”TANGINGUGUN

歌心とサイケデリアが交差するストレンジフォークナイト。

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2019年4月17日(水) Give me little more.
「4 Canadian Artists Japan Tour 2019 #1  Astral Swans / Eamon McGrath」
▽Live: Astral Swans(カナダ)/ Eamon McGrath(カナダ) /  玉屋 / TANGINGUGUN
▽料金:(前)¥2,000  /(当)¥2,500 +1Dオーダー
▽時間:(開場)19:00 / (開演)19:30
予約:give.melittlemore@gmail.com

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Astral Swans

Astral Swansはカナダ・カルガリーを拠点に活動するソングライター、Matthew Swannによるローファイ・フォーク・ユニットである。Chad VanGaalenやPreoccupationsといったアーティストを輩出し、カナダ版SXSWとも言うべきSled Islandフェスティバルが開催されるなど、近年大きな盛り上がりを見せているカルガリー・インディ・シーン。その中でAstral Swansは精力的にライブ活動を行ない、Hayden、Feist、Angel Olsen、Julie Doironといったビッグネームとの共演を果たすなど、シーンの隆盛に貢献している。

Eamon McGrath
カナダ、エドモント出身でトロントを拠点として活動するEamon McGrath。2017年にはおよそ60本近く、2018年には80本以上のライブをこなし、更に”Berlin-Warszawa Express”とうい本を出版、彼が参加しているJulie & The Wrong Guyというバンドのアルバムリリース(Tokyo Police ClubやYukon Blondeを擁するdine Alone Recordsより発売)。そして今作のソロ作品をリリース。楽曲だけでなく、活動もパワフルでアグレッシブだが、2019年アルバムリリースツアー敢行中の彼が、日本にも来日することが決定し、日本での活動も注目が集まるだろう。

玉屋
2008年頃から松本市を拠点に弾き語りを始める。
2009年頃、『犬とギター』を結成するも、1年ほどで解散。
2010年頃からは『玉屋バンド』としても活動中。
3枚の宅録ソロアルバムを経て、2016年3/5にミニアルバム『bird watching』をリリース。
幽玄なギターフレーズに隠しきれない天然感覚の言葉遣い。

TANGINGUGUN

2016年夏に松本で結成されたドリーミーフォーク / ウィアードポップバンド。読み方はタンギンググン。奇妙でlo-fiなエコーサウンドに包まれたサウンドスケープと、男女ボーカルによる歌謡感溢れるメロディ&ハーモニー。 2017年夏の終わりに完全DIYで制作された初音源となる5曲入りカセットテープ『馬鹿な魚』をリリース。 現在はドラム、シンセサイザーの新メンバーが加わり四人編成をメインに活動。2018年6月には、松本のバンドher braidsとともに韓国・ソウルで2日間のスプリットライブを行う。
これまでに、Tara Jane O'neil(US), Yumbo(仙台), moools(東京), 魚座(福岡), Dustin Wong & Minekawa Takako,cotillon(US), scott and charlene's wedding(AUS), Peach Kelli Pop(US), Parasol(韓国), Goonam(韓国)らと共演。

2019-04-13

2019年4月13日(土)『UlulU Live in Matsumoto 』

UlulU

ヒリヒリとした歌声が突き刺さる!
人気急上昇中のガレージポップバンド”UlulU”が再び松本に登場!

人気急上昇中のスリーピースバンド、昨年秋のギブミーのライブでも骨太な音を聴かせてくれた”UlulU”が帰ってきます!
2018年夏は、3都市を回るカナダツアーに出るなど精力的に活動する彼女たち。斉藤和義やエレファントカシマシなどの良質日本語ロックが自然に息づくポップなメロディラインを、ブルース、ヴィンテージロックの渋みと初期オルタナの焦燥感で歌い上げるボーカル、The Libertinesを筆頭としたガレージリバイバル勢を想起するプリミティブで性急なビート、歌心ある楽曲の中に違和感を醸し出す響きを挿入する隙を常に狙っているような野心的なアレンジワーク…シティポップとはベクトルの違うドライな質感が漂い、ポップソングでありつつもBGMになることを自ら拒むようなクールな意志が漲る!自由奔放にロックを鳴らすことの可能性を信じている懐かしくも新しい”UlulU”の音楽、必見!andymori、カネコアヤノ、The Wisely Brothersのファンには特におすすめ。

共演は、この3組。

1組目は、オルタナティブロックトリオ”slum”のフロントマン”イケダリョウ”と、美術家”齋藤 春佳”によるギターとヴァイオリンのユニット”ほいぽい”。ティンパンアレーへの憧憬を感じるメロディと、オルタナ/インディポップの焦燥と情熱、日本語フォークへの愛着を感じるトボけた言葉遣いが混ざり合った不思議な温度感のポップソングと、映像やモビールなどを用いた光と影のインスタレーション的空間演出。

2組目は、ファルセットボイスが美しい松本のファンタジックサッドフォークシンガー”三井 未来”。浮遊感漂う天然に奇怪なコード進行と、空気に溶け込む繊細なハイトーンボイスでファンタジー文学の一編を立ち上げていくようなリリックによるフォーク。

3組目は、TANGINGUGUNのベースボーカル”中村 沙織”によるベース弾き語りソロセット。ファンクネスが自然に漂う間合い、メジャーとマイナーを往来する独特の旋律によるベースプレイと、歌だけによるストイックな弾き語りライブ。

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2019年4月13日(土) Give me little more. 
『UlulU Live in Matsumoto 』
▽LIVE:UlulU / ほいぽい / 三井未来 / 中村 沙織(TANGINGUGUN)
▽料金:(前)¥1,800/(当)¥2,300(ドリンク代別)
▽時間:(開場)18:30 / (開演)19:00 
▽予約:give.melittlemore@gmail.com

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UlulU

ほいぽい(池田 諒)

三井 未来


中村沙織(TANGINGUGUN)

2019-04-12

2019年4月12日(金) 「山内弘太 live in Matsumoto」

山内弘太

京都からアンビエント・ギタリスト"山内弘太"が登場!

羅針盤や渚にての系譜にも連なる関西のバンド”quaeru”や”いかんせん花おこし”にも参加する京都のギタリスト"山内 弘太"がアンビエントなソロセットでギブミーに登場します。

煌めきの残響音を放つペダルエフェクトを、両手両足を使いながら微細に変化させていく彼のギターサウンドは、時に日常的な身近な風景を思い起こさせながら、時に現世とは全く位相の異なる世界へと私たちを導きます。侵食された波状の奇妙な洞窟の壁をなぞるような、青いマグマを静かに吹き出す火山を眺めるような、赤色に光る不気味で美しい湖の中で泳ぐような…彼の音楽に浸ると、お風呂に浸かりながらうたた寝をしていたはずなのに、目を覚ますと大自然の異形なランドスケープの中で一人佇んでいた、そんな体験をしているかのような心地を覚えることでしょう。ギブミーでもおなじみのメルボルンのアヴァンポップ集団”Eastmint records”の面々ともつながりが深く、2016年と2019年にオーストラリアツアーを敢行するなど活動のフィールドを広げる彼。湯気のように現れて、その場と関係を結びながら、音を積み上げて、どんな場所にも「未知」の世界を立ち上げてしまう山内弘太のライブをお楽しみに!

共演は、この3組。

名古屋と松本を拠点に活動する”The Rainy”のフロントマン・”岩崎 初”によるソロ。冬空に溶け込むようなファルセットが心地よい声によるメランコリックな歌と、様々な濃淡で何度も塗り重ねられた水彩画のような繊細なアンビエントサウンドで紡ぐ、祈りのような静かな情熱のサッドポップ。

ジャズ/インプロシーンでギタリストとして活動し、録音物を組み合わせた作品も手掛ける柳沢耕吉、岡沢じゅん率いる事件性たっぷりのフォークロックバンド”だんだんよくなる”にコントラバスで参加する”中川文太”、幅広いダイナミクスで常にハプニングしているドラマー”中山亨介”によるアヴァン・ジャズ・トリオ”トポロ爺”。サスペンス・ホラーの劇伴のような緊迫感と焦燥感のシネマティックなインプロセット。

サッドオルタナフォークバンド”ヒーターズ”のベーシストとして活動する”長橋 幸宏”の久々の弾き語りソロセット。勝手にこしらえたおとぎ噺のような不思議な味わいの歌と、南米音楽、ソウルミュージック、音響フォークなどへの造詣の深さが顔をみせる繊細なコードワークのコントラストが素晴らしい!

アヴァンポップ、実験音楽、音響音楽、アンビエント、オルタナフォーク、前衛ジャズ、ノイズ音楽などのファンに響きつつも、どこかノスタルジックな暖かさをもちあわせた4組による一夜。お楽しみに!

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2019年4月12日(金) Give me little more.
「山内弘太 live in Matsumoto」
▽Live: 山内弘太(京都) / 岩崎初(the rainy) / トポロ爺 / 長橋幸宏(ヒーターズ)
▽料金:(前)¥1,800  /(当)¥2,300 +1Dオーダー
▽時間:(開場)19:00 / (開演)19:30
予約:give.melittlemore@gmail.com

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山内 弘太


1986年生まれ、京都市在住。quaeru、pumaなどのギタリスト。
2014年からソロギター演奏を始め、セッションなどにも参加するようになる。
2016年11月には、ソロギターでオーストラリアツアー敢行。
2017年、銭湯で録音したソロギターの音源をhoge tapesよりカセットリリース。