”井手健介”は、「井手健介と母船」「エクスネ・ケディ・アンド・ザ・ポルターガイスツ」としての名義での活動で知られる東京のシンガーソングライター。涼しさの裏にエロスを纏った歌声、霊的な存在へと想いを馳せながら夢現の世界を描くリリック、幽玄なサイケデリアを纏った桃源郷サウンドによるシネマティックな歌世界が魅力の彼。2020年には、ゆらゆら帝国や OGRE YOU ASSHOLE などで知られる石原洋をプロデューサーに迎え、架空のグラムロックスター「エクスネ・ケディ」に扮し、傑作アルバム「Contact From Exne Kedy And The Poltergeists」をリリース。「架空の自分を通して本当の自分を見つける」かのようにカメレオン的にキャラクターを演じ分けるユーモア交じりの新しい歌唱スタイルが炸裂!元来の楽曲のメロディの美しさとコントラストをなす、グラマラスな妖しさとカルトムービーのような禍々しいビザール感に溢れた摩訶不思議世界を出現させ、多くのリスナーを心地よいハテナで痺れさせました。「爆音映画祭」発祥の地である吉祥寺バウスシアターでの長い勤務経験や、近年では映像作家として8mmフィルムを用いて”GOFISH”や”KID FRESINO”らのMV制作を行うなど、映画/映像と音楽のフィールドを往来しながら創作を行う彼。ソロでは、レトロなリズムマシーンのビートを交えながらのエレキギター弾き語りセットから見知らぬ光景を立ち上げていくその様に釘付けになること間違いなしです!
ゲスト2組目は、東京のインディシーンに突如登場したデュオガレージバンド"Grandma's Garden"が登場!ニュージーランドのインディシーンで活動していたカヤマサキと、ドンマルティネスなどのバンドで活躍するスミタヨウヘイにより2024年に結成。どことなくブルージーな憂いを纏ったボーカル、低音弦唸る攻撃的なディストーションギター、シンプルなリズムを塊のようにぶつけるダイナミックなドラム、荒々しいサウンドとコントラストをなすフックの効いたメロディライン…The White Stripes、Queens of the Stone Age、Pixiesを想起させるギターとドラムのダーティーなデュオアンサンブルは必見です!
そして、今回の企画者である東京のパンクバンド”P-iPLE”!ガレージパンクのカラッと抜けのよいビートを打ち出しながら、DNAやTeenage Jesus & The JerksなどのNYノーウェイブ〜PANIC SMILEなどのジャパニーズオルタナティブにも通じる鋭利なディストーションノイズの嵐が飛び交う独自のハードコアサウンドをかき鳴らす!甲高い声で絶唱するボーカルには激情の中にもキッチュが漂い、リリックも皮肉たっぷり。ギターのMayumi氏は国内外からゲストを招いたライブイベント「Tension!」を主催し、バンドはMelt-BananaやDMBQらとも共演。また2009年から続く東京オルタナティブの牙城ライブイベント「東京BOREDOM」にも出演するなど、ジャパニーズノイズロック&エクスペリメンタルパンクのムーブメントの真っ只中を駆け抜ける存在!必見です。
松本からはこの2組!
痢仔、砂檻、neo美、幻太狼による謎多きポジティブパンクバンド”地方発散(a.k.a LOCAL REFRESH)”。2019年ごろに短期間活動し、数回のライブと小数量限定のカセットテープだけを残して消えたバンドがメンバーを加えて復活!地方生活における日々の衝動的な怒りを嫌味、ブラックユーモア、呪術、気の触れたフランジャーサウンドで蹴り飛ばす彼らのポストパンク、目撃せよ!
"Ben Bertrand"はブリュッセルを拠点に活動するバスクラリネット奏者/作曲家。これまでにStroom、les albums claus、takurokuなどのレーベルからアルバムをリリース。バスクラリネットの深い響きを出発点に、非同期した複数のループペダルやディレイ、リバーブなどのエフェクトを用いて音を幾重にもレイヤード。時間と空間が緩やかに姿を変えながら、輪郭が曖昧な建築物のように音世界を立ち上げていきます。生々しいバスクラリネットの息遣いと、輪郭を消失した霊的な電子音の交差、スティーブ・ライヒ的なミニマルなフレーズの反復や位相のずれによって生まれる揺らぎ、現在と過去の残像が折り重なるような時間感覚、内的世界に潜りながらスケールの跳躍をもたらすコズミックな残響音……即興と構造、アコースティックな身体性と電子音響的思考のあいだを往還しながら、喪失やメランコリーといった感情が静かに美へと転じていくプロセス。空洞の奥から滲み出るような彼の音響世界をご堪能ください。