即興 、実験音楽、サウンドインスタレーションの分野で活躍する東京の音楽家"浦裕之"によるライブとマーケットのイベント「People, Places and Things」が松本に上陸!昼はMARKING RECORDSと、ゲストハウス東家にてマーケットを開催。夜はギブミーで5組の演奏と2組のDJによる豪華なボリューム感のライブをお楽しみいただけます!
ゲスト1組目は、北海道のニューウェイブ・デュオ"角煮"、俵谷哲典(2UP)とのノイズ・ロック・バンド"半額"などの活動でも知られるストレンジシンセポップシンガー"碧衣スイミング"。「えばりんぼポップ」を掲げ、カシオトーンとリズムマシンで、眉間に皺を寄せてドスを効かせつつも、ファンシーにシュールに駆け抜ける!ナンセンスなようでいて、その一つ一つが金言めいているリリックと、異国の夜市の喧騒の中で聴こえてくるようなチープなシンセディスコサウンドに乗って繰り広げられるドタバタなのに凄まじいキレで魅せるライブパフォーマンスは、爆笑を誘いつつもジワジワと胸を打ちます...!
ゲスト2組目は、ミニマリスティックで繊細なピアノ演奏で、近年、東京の即興シーンにおいて注目を集めるピアニスト"遠藤 ふみ"と、折坂悠太(重奏)、本日休演、蓮沼執太フルフィル、South Penguin、七尾旅人バンドセットなど数々のプロジェクトに参加する打楽器奏者の"宮坂 遼太郎"によるデュオ"cloud犬"。ひたすら気配そのものをトレースしたような霊性を帯びた遠藤の演奏と、打楽器に加え時に電子音を用いつつユーモアと謎たっぷりに漫画的な不思議な世界を立ち上げる宮坂の演奏のコラボレーション。楽しみです。
ゲスト3組目は、風の又サニーの今成 哲夫とR星による歌とピアノのデュオ"白目"。エクスペリメンタルジャズ〜ニューエイジの要素を孕んだ静謐かつフリーキーなピアノと語りかけるような調子で歌われる異界の童謡、感情を抑制した何かが憑依したような歌。偶然性を招き入れる隙をたっぷりと用意した音世界は、yumboやマヘルシュラルハシュバズにも通じます。朴訥としたアコースティック音楽でありながら、ある種のアンビエント感覚を想起させる稀有な音楽をお楽しみに!
松本からは、イラストレーター"山崎 美帆”による音楽パフォーマンスプロジェクト“daborabo”。可憐で、繊細であると同時に奔放なタッチのドローイングと、カシオトーンとディレイペダルによる宇宙アンビエント演奏、不思議なオブジェクトを組み合わせてアナログに生み出す光と影のビデオ投影…これらの行為がステージの上で同時に展開されて一編の物語を紡いでいくシネマティックなパフォーマンスは必見!
そして、今回の企画者であり、"浦 裕之"は、seldom主宰でお馴染みのエクスペリメンタル・ギタリスト"柳沢 耕吉"と、"13un"としても活動するコントラバス奏者の"中川 文太"とのコラボレーションを行います。短いループテープとカセットMTRを用いた演奏を行う浦、弓、カセットレコーダー、ラジオ、寝かせたギターなど様々なアイテムを用いて弱音への高解像度なアプローチを聴かせる柳沢、独自の間合いのグルーブで熱を放ちつつグラニュラーシンセサスを駆使しながらアブストラクトな感覚を探求する中川のコントラバス演奏がどのように化学変化を見せるのか?楽しみです。
DJはこの2組。
山梨から、異国と音楽、カルトや、自然からインスパイアされた独自の世界観を、イラストやコラージュを主に国内外問わず制作&発表する”Sakura Fantasma”がカセットDJセットで登場。コールドウェイブ〜アンビエント〜ドローン〜ノイズなどをDJ用のカセットテーププレイヤーを用いて繋いでいく一貫した美意識が滲んだセレクトをお楽しみに。
東京からは、東京のアンダーグラウンドシーンのあらゆる現場に出没する音楽ギークであり、数年前から突如DJを始めたという"emptyspace"。数々のライブを目撃することで磨かれた審美眼による、lo-fi〜アンビエント〜エクスペリメンタルな選曲が素晴らしい!
実験音楽とアヴァンポップが交差するミニフェスのような豪華な一日!ご近所MARKING RECORDSとゲストハウス東家で開催されるお昼のマーケットタイム(12:00-17:00)と併せてお楽しみください!