2020-01-08

2020年1月8日(水) 湯浅湾ニューアルバム『脈』発売記念ツアー 続・湾夜港路 松本公演

湯浅湾

音楽評論家の湯浅学率いるバンド・湯浅湾が登場!
大衆音楽の歴史を飲み込み、様々な生き物に変化しながら生み出す音の渦。

音楽評論家・湯浅学率いるロックバンド"湯浅湾"が、10年ぶりの傑作新作アルバム「脈」を提げて、ギブミーに登場!

"湯浅湾"は、1995年から活動するロックバンド。結成当初はノイジーな即興演奏デュオ「湯浅バッテリー」として発足。のちに「湯浅湾」と名前を変え、メンバーチェンジを経ながら、ニールヤング&クレイジーホース、ザ・バンド、はっぴいえんどから裸のラリーズ、そしてブラック・ミュージックから歌謡曲まで大衆音楽の歴史を飲み込んだかのような多面的なロックサウンドへと変貌。現在のメンバーは、ベース松村正人(ele-king / STUDIO VOICE)、ギター牧野琢磨(NRQ)、ドラム山口元輝(相対性理論)に加え、サポートに谷口雄(森は生きている / 1983)が参加。「湯浅湾」という巨大な入江に集う世代もバックグラウンドも違うメンバーが時にせめぎ合い紡ぎ出す渦のようなアンサンブルと、その上空に浮かびながらどっしりと鎮座する湯浅学の歌声…湯浅湾の音楽は、それぞれの豊穣な音楽的知識、経験に裏付けられつつも、インテリジェンスを遥かに覆い尽くす土の匂い、得体の知れない野生のエネルギー、年月を経た暮らしの叙情が充満しています。そして、なんといってもその歌の語り口。静かに話を聞きながらズバリと鋭い一言を投げかける親戚の伯父のような佇まいを漂わせながら、猫、タコ、ミミズ、こんぶ、しいたけ、畳、墨汁、布団、魑魅魍魎…万物へ次々と変化しながら人間界を鳥瞰する視点で眺め下ろし、もうこの世にはいない存在の声に耳を研ぎ澄まし、そして暮らしの中へと帰っていく… 達観と諦観と一抹の希望への祈りを背負い、激情を飼いならしてきた一人の人間の営み、「生きている/生きていく」ことそのものが凝縮されたかのような彼の歌の世界。その中に飛び込んだ人の数だけ、各々の記憶と結びついた感想が漏れ聞こえて来そうです…!ただでさえ貴重な湯浅湾のライブを松本で体験できるこの機会、絶対にお見逃しなく。

共演は、松本のドリームパンクバンド”Her Braids”。世代の違う三人が、楽器を持ち替え、感性をぶつけ合いながら、それぞれの絶望を浄化するかのように生み出す祈りに満ちたDIYポップ。静かに薫るオルタナの激情と、ポストパンク/ニューウェイブのアイロニー、包み込む淡い紫のサイケデリアが交差した音世界に、涙。

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2020年1月8日(水) Give me little more. 
「湯浅湾ニューアルバム『脈』発売記念ツアー 
続・湾夜港路 松本公演」
▽出演: 湯浅湾(東京) / Her Braids
▽料金:(前)¥2,500 /(当) ¥3,000 +1ドリンクオーダー 
▽時間:(開場
)18:30 / (開演) 19:30
▽予約:give.melittlemore@gmail.com

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湯浅湾


バンマス湯浅学、ベース松村正人、ギター牧野琢磨(NRQ)、ドラム山口元輝。1995年に即興演奏デュオ「湯浅バッテリー」として発足。97年「湯浅湾」に改名。同年1stアルバム『歯のはえたケツの穴』、2003年に『湯浅湾ライヴ』(共にOZディスク)をリリース。幾度かのメンバーチェンジを経て、07年現在の4人に。09年3rdアルバム『港』(boid)を発表、各方面から高い評価を得る。10年にライヴCD2枚+DVD1枚がセットになった3枚組『浮波』を、12年にはEP『砂潮』(共にboid)をリリースした。サポートメンバーとしてピアノとオルガンの谷口雄を迎え、10年ぶりのフルアルバム『脈』(boid)を19年12月にリリース。

Her Braids 

長野県松本市を拠点に活動するバンド。P-heavyのChifumi、松本で音楽活動を行っていたRikaとRikoにより2017年春に結成。ナイーブなコーラスワークによるオルタナサイケデリアからドリームパンクまで、3人でギター、ヴァイオリン、ベース、シンセ、ドラムなど楽器を持ち替えながらDIYに鳴らす。