2016-07-04

2016年7月4日(月)『YPY(大阪) / Don't DJ(ドイツ) Wジャパンツアー 松本公演』




 YPY
 Don't DJ

日本のアングラ電子音楽シーンの牽引者が、ドイツのトライバル音楽家とWツアー!!

大阪の音楽家YPYと、ドイツの音楽家Don't DJがダブルジャパンツアーを敢行。松本にも上陸。

YPYは、Goat(佐々木敦主宰HEADZよりリリース)、Bonanzasのコンポーザーとしても知られ、自身のソロ活動としてはベルリンのNousよりヴァイナルをリリース、またカセットテープレーベル“birdFriend"も自ら主宰するジャパニーズアンダーグラウンドエレクトロニックシーンにおける超重要人物。サンプラー、ドラムマシン、アナログシンセ、ノイズマシン、カセットMTRなどを用いて、アナログゆえに生じるリズム、音程のズレにフォーカスしたミニマル、インダストリアな実験的電子音楽を展開。

Don't DJは、デュッセルドルフを拠点に活動するFLORIAN MEYERによるソロプロジェクト。淡々と刻み込まれるビート、液体的なポリリズム、祝祭モード全開なアフロビートの上で、クイーカやウッドブロック、コオロギや鳥の声などエスノな響きを大胆に取り入れたエクスペリメンタル・ポリリズミック・トライバル・ダンス・ミュージックを展開。西洋社会のもつ異国趣味(Exoticism)への自己風刺的な意味合いを感じる露骨に嘘くさいコミカルなエキゾ感にはニヤニヤが止まらず、漆黒のビートのもつ中毒性にジワジワと痺れる!

今回は、BOREDOMSへのギターオーケストラ隊としての参加でも知られる関西アンダーグラウンドシーンの重要バンド"water fai"の中心人物である"呉山夕子"が"KPY"として登場!(2014年秋にはPIKA(あふりらんぽ)、YPYとともに"satori"としてギブミーに登場しています。)

今回のこのツアー、ともに松本で迎え入れてくれるのはビートメイキング/DJ/コラージュ/シルクスクリーンプリント/ZINE制作などを行う表現ユニット“GURA GURA”。(この日は、6月最終週よりご近所のギャラリーparades garallyで開催される彼らの展示の最終日でもあるということで、そのクロージング的な意味も込めてブチ上がれたらいいなと!)

と、こんな具合に初夏、平日の夜にとんでもないパーティーが開催されてしまいます!マストチェック!


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2016年7月4日(月)
『YPY(大阪) / Don't DJ(ドイツ) Wジャパンツアー 松本公演』
■出演:YPY(Goat/Bonanzas/birdFriend、大阪)、Don't DJ(Durian Brothers、ドイツ)、KPY(water fai / 大阪)、GURA GURA
■時間:(開演)19:30 /(開場)19:00
■料金: (前)¥2,500 / (当)¥3,000
■予約:give.melittlemore@gmail.com

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YPY
日野浩志郎によるソロプロジェクト。カセットテープレーベルbirdFriend主宰。goat、bonanzasというバンドのプレイヤー兼コンポーザーであり、最近ではクラシック楽器と電子音を融合させた大編成新プロジェクトHino Koshiro plays Virginal Variationsを開始。昨年YPYの初ヴァイナルとなる”visions”をベルリンのNousよりリリース。2016年6月にEM recordsより1stアルバム”Zurhyrethm”の発売が決定。

http://birdfriendtapes.tumblr.com/
https://soundcloud.com/koshiro-hino

Don't DJ


ユークリッドリズムに基づいたポリリズム作品を通じて突出した存在感を放ち続けている個性派アーティスト。彼が”ムジーク・アキファーレ”と呼ぶ「起点を持たない音楽」は極めてミニマルに反復する複数のリズムパターンの組み合わせによって実現されている。執拗な(しかし、極上の)反復を聞き続けているうちに、ループの起点がどこにあるのか曖昧になっていくため、リスナーごとに異なるパターンが意識内で知覚されることになる。過去の作品はいずれも脳内の聴覚野を鮮やかに欺くかのごとく、めくるめく幾何学のような異世界へと聞く者を引き入れている。そのゲシュタルト崩壊する濃厚な錯聴トリップ体験をぜひとも今回のジャパンツアーで体験してみてほしい。(文:Yusaku Shigeyasu)