2013-10-11

11月9日(土)ライブ 野村和孝×Dringe Augh

野村和孝
Dringe Augh(ドゥリンジ・オゥ)

旭川出身シアトル経由東京在住のシンガーソングライター / ギタリスト・PWRFLPower こと野村和孝と、韓国在住のシンガーソングライター、今年三度目の登場でもはやお馴染み?のDringe Aughのお二人がGive me little more. にやってきます。

野村和孝の演奏は一聴すると、上質なハイブリットフォークミュージックとしての響きをもっているかもしれません。しかし、その裏側でノイズ、即興音楽、アシッドフォーク、さまざまな彼のルーツミュージックが、危うげな表情をみせる確信犯的な空気がたまらなくもあります。Clap Your Hands Say Yeah,Daniel johnston,Vampire Weekend,Yo La Tengo などと共演歴も凄まじく、彼の圧倒的としか言いようがないテクニカルかつ微妙なニュアンスまでもとらえたギタープレイはぜひ、多くの方に見ていただきたいです。

Dringe Aughのフォークソングには独特のサイケデリアが満ちています。霊や魂(本人は「おばけ」と表現)を主題とした少し怖い歌詞が、開放弦を多用したフィンガーピッキングにより生み出される恍惚のコードと甘いメロディにのり、多義的な感情を抱え込んだある種の幸福感を味わえます。

こんな贅沢な共演を、ぜひ皆様にご覧頂きたく思います。

11月9日(土)
 「ライブ 野村和孝×Dringe Augh」
 開場19:30 / 開演20:00
ACT: 野村和孝(東京)、Dringe Augh(KOREA)
※エントランス代はお帰りの際にお客さんに決めていただきます。カンパ制。

■出演者プロフィール
野村和孝/Kazutaka Nomura(ex-PWRFL Power)"
野村和孝 (PWRFL Power) 1984年北海道生まれ、東京在住の音楽家・翻通訳家。旭川東高校を卒業後渡米し、コーニッシュ芸術大学作曲科を卒業。ジュリアン・プリースター(サン・ラ、ハービー・ハンコック)、ジョビーノ・サントス・ネトー(ヘルメート・パスコアール・グループ)、作曲家ベルン・ハーボルシェイマーらに師事。04年にインプロノイズバンド「na」のGt/Voを担当し、06年にソロ「PWRFL Power」として活動開始。ユーモア溢れる日常の考察を、現代的なハーモニー・作曲法と技術に裏打ちされたギターワークで鮮やかに描き、新しい形の弾き語りを提示している。全米各地での公演数は500を超え、Slender Means Society(ポートランド), Popular Noise (ニューヨーク) Impose Records (ブルックリン)などから作品をリリース後、本名での活動を開始。09年にはレーベルHALF YOGURTを設立。米Esurance社へのCM楽曲提供、テレビ局CW11制作によるドキュメンタリーなどTV上での活躍や、ワシントンポスト紙、シアトルタイムス紙、タイムアウトニューヨーク紙などからの賞賛を獲得し今に至る。
Dringe Augh (ドゥリンジ・オゥ)
 
ドゥリンジ・オゥは、韓国/ソウルのフォーク・シンガー。ニック・ドレイクやバート・ヤンシュ、フェアポート・コンヴェンションなど、英米のフォークシンガーの影響を受けながらも、レオ・コッケを彷彿とさせるような手練なフィンガーピッキングと静けさを携えたような歌声や皮肉に富んだ歌詞の楽曲は、韓国SSW界においても独り異彩を放って来たDringe Augh。デビュー作『individually wrapped』のリリースに続き昨年韓国気鋭のレーベルElectric Museより『between the tygh』を発表。ここ数年で世界中のアシッド/サイケデリック・フォーク・ファンから注目されるGeorge-Edwards Group, Just Others, Aj Webberなどを再発するBella Terraレーベル、Michael Angelo, Ann Reedなどを再発するBig Pinkレーベル、Barbara Sipple, Michael Hurleyなどを再発するMedia Arteレーベルなど、凄まじい勢いを感じる韓国フォーク・レーベルに連なるような音楽性を体現しているドゥリンジ・オゥの演奏は大注目です。