2016-01-21

2016年3月19日(土) 『Joan Of Arc 20 Years Anniversary Japan Tour』




アメリカン・インディ最大の才人、ティム・キンセラ率いるJoan Of Arc松本公演!

結成20周年を迎えたシカゴ・アヴァン/ポスト・ロックの至宝、ティム・キンセラ率いる"Joan Of Arc"(ジョーン・オブ・アーク)が来日します。松本でのライブは2008年以来です!

ここでJOAについて語る上で外せない、アメリカン・インディ史の中でも際立つ才能の一人であるティム・キンセラと彼の周辺のアーティスト・コミュニティである「キンセラ・ファミリー」ついて説明させていただきます。

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*ティム・キンセラとキンセラ・ファミリーについて
1989年シカゴにて、ティムが実弟のマイク・キンセラらと結成した伝説のハイスクールバンドCap'n Jazz。その衝撃の登場と早すぎる解散を引き金に、以後、メンバーたちが次々と素晴らしいバンドを結成します。
(Joan of Arc、日本でも大人気のAmerican football ,OWEN,Toeのサウンド構築のルーツになっているGhost and vodkaを筆頭に、promise ring,owls,make believe,MARITIME…ここには挙げきれないほど!)
ハードコア・パンクを出自としたタイトなリズム構築、音響ノイズと変拍子を用いたアヴァンギャルドな楽曲構成、変則的なチューニングを施した変態的プレイと流麗で美しいアルペジオを往来するギターフレージング、そしてどのバンドも中心にある歌心。
この発明としか言いようがないシカゴのローカルコミュニティによって生み出されたサウンドは世界中に拡散し、現在のポストロック、EMOシーンの礎が築いていくことになります。日本では「キンセラ系」という一つのカテゴライズタームが生まれるほど現在でも熱烈なファンが脈々と存在しています。この、キンセラファミリーの中心に位置するのが、ティム・キンセラによる不定形ユニットがJoan of Arcです。

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長いキャリアの中で、ティム・キンセラのその時のモードにあわせてサウンドアプローチを変化させてきたJOA。
今回の来日メンバーは、アンサンブルの中核を担うティム(Vo、G)、ボビー・バーグ(B)、セオ・カソウニス(D)のパワートリオに加え、女性ボーカリスト・メリーナ・アウシカイティス(Vo)、Cap'n Jazz、Joan of Arcでも初期中心メンバーであったジェレミー・ボイル(Electronics)が10数年振りに再合流した5人編成。
中核メンバー3人の生み出す知的でありながらワイルドなバンドサウンドに加え、その世界を拡張していくアンビエントなジェレミーの電子音楽的アプローチと、2年前の東京公演でも絶賛されたメリーナの歌声。ライブバンドとしてかつてない高みに達したJOAの現在をお見逃し無く!

共演は、童心と理知、繊細さと破天荒が内在するアンビエント/ドローンサウンドを卓上に並べた数々の玩具などから生み出す金沢の音楽家"ASUNA"、変拍子が用いられた不可思議なアンサンブルと、わかりそうでわからない言葉の羅列とそれを全てまとめ上げるグッドメロディな歌心にやられてしまう長野市のバンド"ジ・オーパーツ"

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3月19日(土)
『Joan Of Arc 20 Years Anniversary Japan Tour』
■出演:Joan of Arc(USA)、ASUNA、ジ・オーパーツ
■時間:19:00(開演)/18:30(開場)
■料金:(予約)3,500円 + 1drink / (当日)4,000円 + 1drink
(学生)3,000円 + 1drink ―学生証など証明となるものを持参ください(ドリンク代別)
■予約:give.melittlemore@gmail.com

主催:7e.p.
http://www.7ep.net/

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Joan Of Arc (ジョーン・オブ・アーク)
伝説的エモバンド、キャップン・ジャズの解散後、1996年シカゴにてティム&マイク・キンセラ兄弟を中心にして結成。以降、ティムの独創的なことばとうた、変則チューニングを駆使したギターを核にポスト・ロック、エモ、アヴァンギャルドを飲み込んだ不定形ユニットとして後続に多大なる影響を与え続けている。また、ジョーン・オブ・アークをはじめ、キャップン・ジャズの4/5が再集結したOwls、2/5によるメイク・ビリーヴとゴースト&ウォッカ、マイクの諸ユニット(Owen、アメリカン・フットボール)、キンセラ兄弟の従兄弟のネイトによるバースマークといった多くの派生ユニットの充実は「キンセラ系」というタームを生んだ。近年ではティム(Vo、G)、ボビー・バーグ(B)、セオ・カソウニス(D)がコアメンバーとして定着、ライヴ・バンドとしてもかつてない高みに達している。

ASUNA

1999年から古いリード・オルガンとエレクトロニクスによるドローンを主体として制作された数々のカセット・テープ作品が、西新宿ロス・アプソン?や、渋谷クララ・オーディオ・アーツといったレコード・ショップにおいて話題を集め、2003年スペインのラッキー・キッチン(Lucky Kitchen)よりアルバム"Organ Leaf"を発表し、CDデビュー。それと前後して発表されていた、解体されたリード・オルガンのモーターとリード蓋の固体振動をピックアップすることによって制作された作品"Each Organ"によって「Improvised Music from Japan」誌上でも音源やインタビューが取り上げられ、その後インスタレーション作品の展示でも注目を集める。それ以降、エイプスタージュ(apestaartje)や360°recordsなど国内外問わず、多数のコンピレーション・アルバムに参加。近作にはHEADZからの集大成的な2枚組アルバム"THIS"と、米ブルックリンを拠点とするミュージック・リレイテッド(music related)からの最新アルバム"flowers"などがある。ソロ活動と並行し、名古屋のteasi、鳥取のトリレーベルのshibata、カナダのSecret Mommy、韓国のMagazine King、そして東京では元WrKの佐藤実(m/s、SASW)、My Pal Foot Foot、sawako、OPQらとコラボレーション活動も多数行ってきた。また、自身のレーベルao to ao(http://d.hatena.ne.jp/aotoao/)を主宰している。