2013-09-21

9月29日、29日両日開催「カタクラッシュ」(オリジナル演劇「死体のつかいみち」上演+「カタクラモール周辺の再開発」に関するトークセッション)


(イラスト:牛越彩音(mooi))

Give me little more.では、オリジナル演劇の上演とトークイベントをカップリングした新しい形式のイベントを開催いたします。テーマは、身近で、遠い、街の問題「カタクラモール周辺の再開発」。あまり知られていないことですが、松本市中心市街地のはずれ、女鳥羽川沿いのカタクラモール周辺では2016年秋の完成を目指した大規模再開発計画が進んでいます。本企画のスタッフもこの問題を考えるシンポジウムに顔を出してみましたが、景観、歴史生活、経済、保存・再利用…それぞれの立場の熱い意見が飛び交う中、どれかひとつに賛成することができず何だか口を閉ざしてしまいたくなりました。知らず知らずのうちに議論されてきたこの問題は、ある意味で市民の間でも大きな温度差ができてしまったと思います。そもそもこの問題がどれほど重要なことなのかどうかもイマイチ実感が湧かないというのが正直なところ。でも、そんな「いい加減な」立場からの物言いも必要なのではないかと。とにかく「わからない」と言ってみることで、これまでの議論を一度突き放してみることで、出てくる意見の重要性を。そこで、私たちは考えました。この問題をクールダウンさせ、全く別のベクトルにヒートアップさせるのは、いっそのこと現実から逸脱して独り歩きしていくフィクションの力なのではないか、と。シリアスで差し迫った問題をテーマにしたトークイベントに、とってもナンセンスなオリジナル演劇をカップリングさせた異色のイベント。そんな予測不能な場を、皆さんに投げかけたいと思います!浮かび上がるのは、フィクションの滑稽さか、はたまたフィクションよりもどかしい現実か。

オリジナル演劇「死体のつかいみち」
あらすじ:とある地方都市、商店街のはずれにある喫茶店の店先で死体が発見された。どうしたものかと話し合う街の人たち。その死体をうまく利用することはできないかと白熱する議論。果たして「死体の使いみち」は決まるのか?そもそも死体はなぜそこで倒れていたのだろうか?その末路やいかに…カタクラ再開発問題からヒントを得て制作された寓話的ナンセンスコメディ。
脚本:丸山港都 制作:遠藤優 出演:柏木辿、草間将樹、堀田康平、丸山港都

「カタクラモール周辺の再開発」に関するトークセッション
いままでこの問題を知らなかった方にも分かりやすいように議論を整理しながら、ゲストスピーカーを中心にして話をはじめていきます。現在どんな計画があって、それに対してどういう反応をしている人がいるのか、またみなさんはどう思うのか、ざっくばらんに話す場になれればと思います。もちろん見学的な参加もOKです。 企画:石田大祐、新美正城


カタクラッシュ (オリジナル演劇「死体のつかいみち」上演+「カタクラモール周辺の再開発」に関するトークセッション)
■日時
9月28日(土)19:00開演(18:30開場)
29日(日)15:00開演(14:30開場)
ともに3時間程度を予定。
■料金
一般¥1,500 30歳未満¥1,000 学割¥700 ※割引は要証明証提示 (ともに1D別)