高円寺の名物音楽空間・円盤の店主・田口史人によるレコード寄席が、Give me little more.にもやってきます!
レコードといえば当然、音楽を聴くものとしてとらえられますが、レコード寄席が取り上げるのは音楽的な文脈から外れた目的で生み出され、使用され、そして時代とともに忘れ去られてきたレコードたち。たとえば、学校の卒業記念、ピアノの発表会の記録、会社のPR、結婚式の引き出物としてつくられたレコード、飲み屋でのカラオケ歌唱がサービスでレコードになったもの…etc
昭和の生活の傍らで、人々の記憶と結びつきながら存在していたレコードを流しながら、そこから立ちあがってくる様々なエピソードがたっぷりと聞けます。
「データの方が便利だからもう音楽を物として所有しなくていいでしょ。」「いやいや、だからこそ家で聴くなら音質重視でこれからはアナログ盤でしょ。」…
音楽のフォーマットについて話をしているとついついこんな合目的的な議論になってしまいがちですが、そんな話を超えて、レコードの姿そのものを楽しめる本イベント。今回は基本編ということもあり、レコード寄席初心者にも優しい内容となっています。
ぜひ、お越しください。
また、幕間ライブとして、江戸音曲の三味線弾き語りを中心に、ジャパニーズ・ルーツ・ミュージックの枠を軽々と飛び越えた様々なシーンでの活動を展開中の柳家小春が演奏を行います。
9月11日(水)
「出張円盤 レコード寄席 基本編」
出演:田口史人(円盤)、柳家小春
料金:1800円(1D別) 学生¥500OFF―学生証をご提示ください
開場19:00 開演19:30
柳家小春
出身地、東京都目黒区。平成3年、「粋曲」の柳家紫朝に入門し柳家小春の名前で、寄席出演を経て、現在はライブスペースなどを中心に様々なかたちで演奏活動を続けている。三味線弾語りで、江戸の流行り唄、寄席音曲(端唄・俗曲)と江戸浄瑠璃・新内節、民謡も少し。珍しい明治時代の明清楽月琴の演奏。三味線と声による即興演奏。2007年より、高円寺の「円盤」月例企画で柳家小春二人会を毎月最終金曜日に開催、毎回、様々なジャンルのアーティストをゲストに迎え驚きのセッション。自らの三味線音楽の枠を広げている。
2011年3月、ロシア連邦トゥバ共和国でコンサート。(超歌唱家 巻上公一さん、チェロの四家卯大さんと)
2005年9月、ロシア連邦カルムイキア共和国、語り部フェスティバルに招かれゲスト出演。
2006年公開、男の墓場プロダクション杉作J太郎監督 『怪奇!幽霊スナック殴り込み!』で
全編に流れる三味線音楽を担当。2009年公開、井口昇監督『ロボゲイシャ』では
劇中の三味線曲を演奏しています。
TVCM、2008年 「隔週刊 落語百選 DVDコレクション」サウンドロゴ。