2014-03-27

2014年4月13日(日)「東北記録映画三部作」酒井耕監督トークライブ(松本シネマセレクト主催 一挙上映会アフターイベント) 




(三部作 予告編)

震災後の東北で、人々の語りにひたすら耳を傾けた記録。
観た後に必ず誰かと語りたくなる映画です。
なので、アフタートークを開催することになりました。

同日4月13日(日)に松本シネマセレクトさんが行う濱口竜介・酒井耕「東北記録映画三部作」一挙上映会のアフターイベントとして、監督・酒井耕さんをお招きしたトークライブを開催いたします。

東北記録映画三部作「なみのおと」(2011)「なみのこえ(2013)「うたうひと」(2013)は、東日本大震災後の東北で両監督が出会った人々の「語り」に耳を傾けた記録が映画としてまとめられた作品です。2011年と、そして少し間をおいた2013年の間に4作品という凄まじい制作ペースで生まれ、「ロカルノ国際映画祭」で上映(『なみのおと』)「山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)」インターナショナル・コンペティション部門へのエントリー(『なみのおと』)、同映画祭における「スカパー!IDEHA賞」の受賞(『うたうひと』)など、それぞれの作品が大きな評価を得て、昨年のオーディトリウム渋谷からスタートしたリレー上映も各地で大反響を呼んでいます。

震災を記録した映画ではあるのですが、そこには津波や瓦礫の映像は映っていません。カメラが介入して立ち上げられた「語りの時間」がなければ、語られなかったであろうある種の緊張感(とその緊張がほぐれていく瞬間の生々しさ)がただよう対話が展開されます。酒井監督が語っていた「ドキュメンタリーとフィクションを分けようとしたそばから理論が破綻していく」(※)ということをとても強く考えさせられる映像です。鑑賞者した人が日常考えていることと、遠く思える東北の人たちの言葉がフッとリンクしてしまうような感覚がある、それぞれの感想を持ち帰ることができる映画だと思ったので、このたび、監督とそして鑑賞後のみなさんとで新しい「語り」を立ち上げる機会として、アフタートークを開催させていただくこととなりました。

(※LOAD SHOW「映画と私」酒井耕)

2014年4月13日(日)
「東北記録映画三部作」酒井耕監督トークライブ(松本シネマセレクト一挙上映会アフターイベント) 
開場:19:00 開始:20:00 (終演は22時ごろを予定)
(※シネマセレクト上映終了時間は19:10を予定しております。上映会会場のMウイングからGive me little more.までは徒歩10分です。)
料金:1000円(+要1オーダー)
シネマセレクト「東北記録映画三部作」上映会の半券持参で入場料金500円OFF
(※いずれか一作品でもご覧になった方が対象です。)
四作品全部をご鑑賞された方は、アフタートーク入場無料



聞き手:飯岡詩朗(松本シネマセレクト、信州大学人文学部準教授)


<関連リンク>
作品詳細については、
LOAD SHOWさんの「東北記録映画三部作」酒井耕・濱口竜介監督作品
がわかりやすくまとめてくださっています。

他にも、いろいろな視点で語られた東方記録映画三部作シリーズに関するレビューなどがありますので、ご覧ください。

映画「なみのおと」ブログ
神戸映画資料館「<言葉>を撮るドキュメンタリー」井上正昭(翻訳・映画雑文)
INTRO レビュー
neoneoレビュー「東北」を移動する記録映画〈ロードムーヴィー〉酒井耕&濱口竜介「東北記録映画三部作」 text 岩崎孝正
neoneoインタビュー「記憶を未来に聞き届けるために――東北記録映画三部作」酒井耕・濱口竜介監督ロングインタビュー

■酒井 耕



1979 年長野県生まれ。映画監督。現在の活動拠点は東京。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会 人として働いた後、2005 年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作は『creep』(2007 年)。『ホ ーム スイート ホーム』(2006 年)の他、濱口と共同で東北記録映画三部作『なみのおと』(2011 年)『なみのこえ』 (2013 年)『うたうひと』(2013 年)を監督。現在は 映画製作と平行して、各地の土着文化の再編活動に携わっている。

2014-03-18

4月29日(火・祝)miami、slum、animalheads出演 ライブイベント「マジカル・パワー・ストレンジ・ポップ・ナイト」

miami

slum

animalheads

5年間の沈黙を破って復活した
ガールズ・ローファイ・エレポップ・miamiが松本初登場!
すっとんだポップセンスを持つバンドが集まる夜

松本周辺ではにわかに噂が立っておりました。かなりヘンテコなガールズポップユニットをやっていた女性が移り住んで来たらしいと。そのユニットの名前はmiami。聴かせてもらった音源は「黒い邪気」と「ポップでお気楽な雰囲気」と形容された、ガチャガチャな打ち込みと追いつけない言葉の畳み掛けの音楽でした。理解の彼方へ素早く逃げて、残像みたいなものしか捉えられないけれども、何だか妙にスカッとする後聴感。たちまちに、その音源はこの松本の地域コミュニティでも静かな話題になっていたようでした。

しばらく活動をお休みしていたmiamiは、5年間の沈黙を破って昨年の12月に東京でライブにて復活しました。そして……なんとなんと、復活後2回目のライブがこちら松本、Give me little more.で決まりました!!チープな打ち込みの上で展開されるヴァイオリンと歌、一体どんなライブが展開されるのでしょうか。

共演は、日本語フォーク的な歌心を過剰に歌謡的に響かせながらなんとも知らない手触りのポップソングを展開していく3人組・slumと、
Pavementなどの90年代ローファイポップへの愛にあふれたサウンドが魅力、松本で出会った年齢も性別も異なるアイルランド人、フランス人、日本人によって結成されたストレンジポップバンド・animalheads

すっとんだポップセンスが集結する夜「マジカル・パワー・ストレンジ・ポップ・ナイト」4月末開催です!!

2014年4月29日(火・祝)
「マジカル・パワー・ストレンジ・ポップ・ナイト」
出演:miami(東京、松本)、slum、animalheads
開演:19:00(開場18:30)
料金:(前売り)¥1,500 (当日)¥1,800

チケット予約はgive.me.little.more@gmail.comまで。

miami
(プロフィール)
かじやあい(うた・バイオリン)とコバヤシアイ(うた・サンプラー)による、ローファイエレポップユニット。
チープなリズムにバイオリンとシンセが奏でる軽やかなメロディ、その上に乗る歌とラップ。
愛玩動物の持つ「黒い無邪気」とポップでおきらくな雰囲気が人々を魅了する。
アメリカ、イギリス、ベトナム、韓国、上海、フィリピンなど海外でも活躍。
2008年に解散、2013年に復活。松本には初登場。

かじやあい
服と小物を制作。オリジナルキャラのびろーんくまが好評。
展示参加:「妖精のキャラバン展」5/21(水)〜6/15(日)@オーガニックマーケット桜山
びろーんくまhttp://hanahirakuki.com/

コバヤシアイ
小林愛としてラジオやテレビの脚本、作詞家としても活躍中
ブログ、ひどもやま日記 http://hidomoyama.blogspot.jp/

slum


(プロフィール)
しらない手触りの「ポップソング」を探して活動中の三人組。2007年結成。2012年末より現編成。USインディから、60'sソフトロック、日本語フォークまでをごった煮にしてつくられたアンビバレントなのに過剰に歌謡的にも響く曲たちは、まったくだめでもなく、かといってぱっとしない毎日に寄り添ったり、突き放したりする。過去にこれレコードより音源を2枚リリース。Joan of arc、norman blake(teen age funclub)、Lou Barlow(Dinosaur Jr.)、Mike watt、テニスコーツ、ゲラーズ、洪申豪(透明雑誌)、LEO今井、8ottoなどとも共演。

animalheads

2014-02-05

3月9日(日)ライブイベント「ギブミーリトルモアのラブミー・パンダー ギターパンダが松本にやってくる!」

ギターパンダ

THE END

かみぬまゆうたろう

忌野清志郎&2・3′Sのギタリストとしても活躍した山川のりを氏の
ライフワーク的ソロプロジェクト・ギターパンダが松本に登場!!

元ディープ&バイツ、グレイトリッチーズ、忌野清志郎とのユニット「2・3's(ニーサンズ)」やブルーハーツの前身バンドとして知られるThe Coats、友部正人のアルバムプロデュースなど、幾多の伝説を踏み越えてきたギタリスト、山川ノリヲのライフタイム・プロジェクト『ギターパンダ』が松本に登場!パンダの着ぐるみを着脱する独特すぎるライブスタイル、のびやかな声で歌われまっすぐ届いてくる歌、フレーズのひとつひとつがキャッチーで目が離せないギタープレイ、これが一度に展開されるのがギターパンダ流!
共演は、鋭い言葉を乾いた笑いを含んで歌う長野の孤高フォークシンガー・The End、山川ノリヲが才能を見いだした若手シンガー!ジャパニーズフォークのナチュラル現在形・かみぬまゆうたろう。キッチュに惹きつけられて、歌心が感情をあふれさせる夜。お楽しみください!

3月9日(日)
「ギブミーリトルモアのラブミー・パンダー ギターパンダが松本にやってくる!」
出演:山川のりを(ギターパンダ)、The End、かみぬまゆうたろう(東京)
開演:19:00(開場18:30)
料金:(前売り)¥1,500 (当日)¥1,800

チケット予約はgive.me.little.more@gmail.comまで。

山川のりを(ギターパンダ)…
 
(プロフィール)
1965年11月11日、岡山生まれ。O型蠍座 
小さい頃から鼓笛隊、ブラスバンド部に所属、音楽ひとすじ38年。17才で上京、数えきれないほどのバンドに参加しながらはじめて自分で歌うバンド「ディープ&バイツ」を22才で結成。メンバーチェンジを繰り返し、24才の時デビュー。アルバム3枚を発表している。26才で「忌野清志郎&ニーサンズ」にギターで加入。アルバム2枚発表。その後、ホーン隊を入れた大人数バンド「ノリオ&アイスクリームマン」では、得意のホーンアレンジの才能を発揮、ミディクリエイティブからアルバムを2枚発表。イベント「タマシイノブラスバンド」も好評。アイスクリームマンと平行して、リョウ君とふたりで作った「ギターパンダ」の活動も活発になり、ついに完全自主製作アルバムを発表。ハイテク機器を操る器用さを世間に見せつけ驚かれる。2004年8月いっぱいでリョウ君脱退し、ひとりギターパンダとなる。ひとりギターパンダの活動と平行して、2005年からベース山浦智生(アニキ)、ドラムにアイスクリームマン時代からの付合いタナカゲンショウを迎え、3人バンドでのライブ活動も行っている。その3人バンドでのライブがCDに。「とばせロック!ライブギターパンダ」が2006年2月に発売。2007年7月 4枚目のCD「壁うちロックンロール」完成。日々、ロックンロールを演奏する旅を続けています。他に友部正人・ワタナベイビー(ホフディラン)ソロ、ドミンゴス、風太郎さん、岩崎ケンイチ、キッチン(ミディ)、夢野カブさん、ドカンズ のアルバムをプロデュースもしました。

かみぬまゆうたろう


(プロフィール)
1988 年 2 月 23 日生まれの B 型。酒と音楽と古いギターが好きな25歳。 愛用ギターは1923年製Martin O-18。青春や恋愛のワンシーンを切り取りありのままに歌う詩世界、それを彩る情景的な曲とメロディ、聴き手に響く歌をフォーキーにスインギンに日々弾き語る。2014年2月ファーストアルバム「かみぬまゆうたろう」を遂に発表。

2009年
都内のライブハウスとストリートを中心に活動を開始。

2010年
自主制作のCD-R音源「初期のかみぬまゆうたろう」発売。ライブ会場とディスクユニオンで販売。じわじわと話題になり初回盤は完売。現在までにトータルで約700枚販売する。

2011年
新宿redcloth、下北沢440、渋谷7th FLOORにてツーマンシリーズ”ゆうたろうくんと〇〇さん”を定期的に開催。ツーマンシリーズの共演者はギターパンダ、竹原ピストル、奇妙礼太郎、沢田ナオヤ、王舟。

2012年
the chef cooks meに参加する星野菜名子(key)、カツマーレー&The SOUL KITCHENのスガイジュンイチ(Bass)、斎藤大樹(Dr)とバンド"かみぬまゆうたろうとパートタイマーズ"を結成。ソロと平行してバンドライブも展開しアプローチの幅を広げ始める。急遽、1ヶ月前の告知で行われた渋谷7th FLOORでのワンマンライブは約100人を動員。下北沢インディーファンクラブに440推薦で出演。

2013年 下北沢インディーファンクラブ、round upに出演。都内を中心にライブ本数も年間50本(ストリート含む)を行う。11月アルバムより先行シングル「シルエット」をiTunesにて配信開始。12月ギャラクティック10周年記念のイベントに出演、ハンバートハンバート×COOL WISE MAN、bonobos、グッドラックへイワ、T字路s、MaNHATTAN、The eskargot miles等と共演。

3月4日(火)ライブ&トークイベント 橋本進の「実録!ピョンヤン・トリップ」

橋本進

プレイトーンズ

「名古屋のシンガーソングライターが平壌に言った訳」

murder murderでの活動、竹原ピストルとの共演や、名古屋クアトロでのワンマン開催でも知られるシンガーソングライターの橋本進さんが、Give me little more.にやってきます。今回はライブだけではなく豪華なオマケとして、橋本さんが朝鮮民主主義人民共和国の平壌(ピョンヤン)に旅行した時のことをトークしてもらいます。彼がなぜ平壌に行こうと思ったのか?身の回りの世界の命の叫び、矛盾や欺瞞、それを超える自然の無限性を歌にしている彼の音楽活動の傍らで持っている視点に触れることで、歌がまた別の響き方をしてくるかもしれない!
ジョニー大蔵(キャロル)のバンドにも在籍していた変態ギタリスト安藤則夫さんと、山岳ガイド赤沼さんによるポリリズミックなフォークユニット・プレイトーンズ。

3月4日(火)
ライブ&トークイベント「実録!ピョンヤン・トリップ」
出演:橋本進(murder murder,名古屋)/ プレイトーンズ &more…
開演:19:30(開場19:00)
料金:(前売り)¥1,200 (当日)¥1,500 

橋本進…

(プロフィール)
橋本進 プロフィール1986年、宮崎県生まれ。 弾き語り、6人編成バンド"橋本進とボリビア楽団"、2ピースバンド"murder murder"、インストバンド"Wakka"などで活動中。身の回りや世界のあちこちに散らばっている命の叫び、矛盾や欺瞞、自然が鳴らす無限の響きを紡ごうと日々を模索。
フォークソングにパンクを潜ませ、アバンギャルドミュージックに皮肉とユーモアを泳がせる。

2005年… ・名古屋を拠点にライブ活動を開始
2010年… ・murder murder結成
2011年… ・murder murder「アイドルの悲しみ」発売(6/24)
・橋本進1stアルバム「聴心器」発売(10/24)
・名古屋GURUxGURUにて初のワンマンライブ開催
2012年… ・名古屋CLUB QUATTROにて竹原ピストル氏のオープニングアクト出演(4/8)
・murder murder「国家のために生きなさい」全国発売(10/10)
・北海道から沖縄まで年間150本の全国ツアー敢行
2013年… ・橋本進2ndアルバム「ムービースターの死」発売(3/17)
・名古屋DAYTRIVEにて通算500回目となるライブ(8/27)
・橋本進3rdアルバム「狼煙」全国発売(10/23) 
・RADIO CLASH PRESENTS 橋本進ワンマンツアー開催
(11/1東京MANDA-LA2・11/8京都nano・11/11名古屋CLUB QUATTRO)


2014-01-31

2月20日(木)『BOOKSTORE~移住編~』本屋の寄付を募るYO!上映ツアー × Give me little more. 作品の上映+アフタートーク



完全DIYでオルタナティブな本屋を立ち上げようとするモリテツヤさんを追った
ドキュメンタリー映画「FOREST BOOKS~移住編~」上映&トークイベント開催!

鳥取で自給自足をしながら本屋開業を目指す森哲也さんを追ったドキュメンタリー映画『BOOKSTORE~移住編~』がGive me little moreにやってきます!関東で自然農/有機農を学んでいた森さんが何故、鳥取に移住し、本屋を立ち上げようとしているのか!?お店や場づくりをしてみたい!お金だけじゃない生き方がしたい!という方、必見のドキュメンタリー映画です。上映終了後は出演の森さん、監督の中森さん、Give me little more.の新美と、そしてお客さんも巻き込んでアフタートークをおこないます。鳥取、松本のローカルネットワーク事情 / 移住の楽しさと大変さ /それでも何故私たちはお店をやりたいのか? /柱の建て方や実用的DIY/etc... 映画を観た後にいろいろとお話できたらと思います。当日は森さんのやっている「FOREST BOOKS」が出張跳び箱本屋を出店します。

< 作品紹介 >
『BOOKSTORE~移住編~』

出演:森哲也(FOREST BOOKS)
監督:中森圭二郎
日本/SD/87min
(あらすじ)
関東から鳥取へ移住してきた森哲也さん。彼の夢は自給自足の生活をしながら、人と人が出会う本屋を営むことだ。しかし、借りたのは柱が腐っていたり、トイレがない店舗。おまけに費用を稼ぐためのバイトで、改修する時間が作れない始末。仮住まいのゲストハウスの人々、町の人々の助けを借りて、果たして本屋は完成するのか!DIY密着ドキュメンタリーの第1章、移住編。

2014年2月20日(木)
『BOOKSTORE~移住編~』本屋の寄付を募るYO!上映ツアー × Give me little more.
作品の上映+アフタートーク
開場:19:30 / 上映開始:20:00
料金:スライディングスケール制(500~1500円の間の投げ銭制)+要1Dオーダー
です。投げ銭は上映後に集めます。
※「FOREST BOOKS」は寄付も受け付けています。詳細は当日。

■モリ テツヤ
 
福岡生まれ、インドネシア&千葉育ち。大学卒業後、二年間の自然農と有機農業の修行をする。修行を終えた直後に原発爆発。放射能からの逃避と本屋をやる為の土地探しを開始。鳥取へ流れつき、現在は跳び箱型移動式書店をやりながら店舗を建設中。wowwar tonightな27歳。
twitter→@tm_forest

中森 圭二郎
 
1985年生まれ。奈良県奈良市出身。ドキュメンタリーを学ぶため上京し、立教大学院映像身体学研究科に入学するが作品を作れず。その後、映像記者としてニュースサイト「DROPOUTTVONLINE」に参加。野宿者排除や生活保護に関する取材を行ってきた。2013年、ドキュメンタリー製作の地盤を作るため、映像レーベル・地球Bを立ち上げる。今回製作した『BOOKSTORE~移住編~』は初の長編ドキュメンタリーとなる。
twitter→@AK1_RA

2014-01-28

2月8日(土) 黒瀬陽平(カオスラウンジ)「情報社会の情念 クリエイティビティの条件を問う」 発刊記念トークイベント

(イベントフライヤー)

 LITTLE AKIHABARA MONUMENT
――アヴァンギャルドでもキッチュでもないもののためのモニュメント――


現代アートシーンとネット・オタクカルチャーをつなげ物議を醸しだした
カオスラウンジの黒瀬陽平がGive me little more.でトークイベントを開催!


「アートに神秘性などない。人間の知性も感性も内面も、すべては工学的に記述可能である。」

衝撃的な「カオスラウンジ宣言」を皮切りに、東浩紀を中心とした論壇シーンでの活躍、村上隆との論争、pixiv騒動など、テン年代のネットカルチャーとアートに動議を呈してきた現代美術集団カオスラウンジ。そのブレーンである美術評論家の黒瀬陽平がこのたび初単著『情報社会の情念 クリエイティビティの条件を問う』(2013 NHK出版)を刊行。発売を記念して、Give me little more.にてトークイベントを開催いたします。
モバゲー、GREE、らき☆すた、仮面ライダーディケイド、寺山修司、岡本太郎、HUNTER×HUNTER、そして東日本大震災…ジャンルも時代も全く異なる様々なカルチャーや社会背景を横断しながらクリエイティビティの条件を問う『情報社会の情念』に関するお話や、黒瀬氏がキュレーションした昨年12月開催の『 LITTLE AKIHABARA MONUMENT――アヴァンギャルドでもキッチュでもないもののためのモニュメント――』など、黒瀬氏の最新の動向や、そしてこれまでの活動についてお話をお聞きします。

私たちにとって既に触れた事がある、聞いたことがあるような題材から現代アートに話を拡張していただく入門的な内容になります。これからの表現活動のゆくえを見ていくこの機会にぜひ、ご参加ください。


2014年2月8日(土)
黒瀬陽平(カオスラウンジ)「情報社会の情念 クリエイティビティの条件を問う」
発刊記念トークイベント
トーク:黒瀬陽平(カオスラウンジ)
開場:18:30 / 開演:19:00
入場:1,000円(要1Dオーダー)


黒瀬陽平 (カオスラウンジ)


美術家、美術評論家、美術予備校教師。
2010年4月に「カオス*ラウンジ宣言」を発表後、
藤城嘘と共同企画「カオス*ラウンジ in高橋コレクション日比谷」を開催。同年5月にカオス*ラウンジ企画第二弾として、ネットワークを使って遊ぶ「ギーク」達に焦点をあて た「破滅*ラウンジ」を開催、様々な議論を呼ぶ。『思想地図』に掲載された公募論文「キャラクターが、見ている。──アニメ表現論序説」などでも注目を集 める。主な論文に「新しい「風景」の誕生 —セカイ系物語と情念定型」など。
—–
経歴
2010年 GEISAI大学 第4シーズンで講義を開催/カイカイキキギャラリー
GEISAI#14 GEISAI大学出張版! GEISAI CRITICAL MEDIA ブース出展
2009年 GEISAI#12 東浩紀氏「非公式ゼロアカスペシャルトークライブ」
メガホントーク出演。
2008年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
批評誌『Review House』創刊
『思想地図』vol.1に公募論文を発表
2006年 京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科卒業
1983年 高知県生まれ
〈個展〉
2010年 「ミステリーツアー」Hidari Zingaro(東京)(予定)
〈グループ展〉
2010年 「破滅*ラウンジ」NANZUKA UNDERGROUND (東京)
「カオス*ラウンジ」高橋コレクション日比谷(東京)
2004年  戯曲「狂泉」(高知県立美術館ホール/高知)
「京都アートアニュアル2004」(京都造形芸術大学/京都)
2002年 「NO BORDER展」高知県立美術館(高知)


「カオスラウンジ宣言2010」

<宣言文>
ゼロ年代と呼ばれたこの十年、日本のアートは何も生み出さなかった。
今、われわれの目の前に広がっているのは、欧米を真似たアートフェアの乱立によって作られた、ありもしない国内アート・マーケットの表象と、助成金を喰い物にしながら無限に繰り返される慈善事業だけである。
この風景は、ゼロ年代の幕開けに突きつけられた、日本のアートについての問い(「日本ゼロ年」、「オタク」、「スーパーフラット」……)を徹底的に無化することによって成立している。
ゼロ年代に入って、ますますわれわれの生活を変容させた情報化の進展は、あろうことかアートにおいて、日本と世界の格差を埋めるものとして、きわめて楽観的に解釈された。
日本のアートはアクチュアルな文化であることをやめてしまった。
アーティストたちは「物」に充足することで、「情報」から目を逸らし、ナマな文化の営みに身を晒さない。無根拠なアートの神秘性によって身分を保障されると同時に、小器用な職人として囲い込まれている。
「悪い場所」は再び隠蔽された。
ゼロ年代の間、CHAOS*LOUNGEは地上に姿を現さなかった。なぜなら地上は、本当は焼け野原であることを知っていたからだ。
Google、2ch、mixi、Flickr、YouTube、ニコニコ動画、Twitter、Tumblr……、CHAOS*LOUNGEはネットの中で、主にアーキテクチャと呼ばれるインフラストラクチャーの変化と共に存在していた。
そこは常に、膨大に、匿名的な想像力がうずまき、作品未満の作品、コンテンツ未満のコンテンツが現れては消える場所であり、にもかかわらず、作者性に目覚めてしまった有象無象の集う場所である。
増殖を続けるアーキテクチャは、アートの神秘性を認めない。そこでは、すべてが可視化され、分類され、操作可能となる。
内面などない。知性も感性も、すべてはアーキテクチャ上で、システマチックに組み立てられてゆく。
人間の内面は、アーキテクチャによる工学的な介入によって蒸発する。
CHAOS*LOUNGEから生まれたアーティストは、それでもなお、地上に脱出することはなかった。なぜなら、地上で生み出されているものはアートではないと知っていたからだ。
彼らは、アーキテクチャによる工学的介入を、一度は徹底的に受け入れる。アートに神秘性などない。人間の知性も感性も内面も、すべては工学的に記述可能である。
しかし、彼らは、アーキテクチャによる工学的介入の結果に対し、さらに人為的に介入を試みるのである。
彼らは、アーキテクチャによって、自動的に吐き出される演算結果を収集する。そして、自らがひとつのアーキテクチャとなって、新たな演算を開始するのだ。
CHAOS*LOUNGEは今、ようやく、ここに姿を現す。
単なる「情報」でも「物」でもない、アーキテクチャ時代のアート、すなわち、一〇年代のアートとして。

2013-12-27

1月26日(日)ゆーきゃん、ミワサチコ、I need me.出演 うたものライブイベント「鼻歌から墓場まで」

ゆーきゃん

ミワサチコ


I need me.

ゆーきゃん、ミワサチコ、I need me.
各地から集まったシンガーソングライターの日常を 異化 する歌を楽しむ
歌もの好き必見のライブイベント!!

メロディの魅力に取り憑かれたら最後、あとは墓場まで歌を持ち込んでしまう。歌もの音楽中毒者たちのためのイベント開催!

京都のインディシーンの立役者、消え入りそうなファルセットボイスで日常の細部を丁寧に紡ぐ静寂の歌い手・ゆーきゃんが久しぶりに松本に来てくれます!福岡からは、ex渚にての田代さんとのバンドセットや、レッドクレイオラとの共演などでも知られるナチュラルサイケデリックシンガー・ミワサチコ。東京からは具体的な日常の描写を身体から遊離したようなファルセットボイスで歌うシンガー・I need me.、松本からは夢見がちに核心をつく言葉が魅力の長橋幸宏(耳なりぼうや)。日常の風景の中から立ち上がってくる見たことない風景がそれぞれの歌に込められています。お楽しみください。

1/26(日)ライブイベント「鼻歌から墓場まで」
出演:ゆーきゃん(富山)、ミワサチコ(福岡)、I need me.(東京)、長橋幸宏
開場18:30 開演19:00
¥1,500(1D別)

ゆーきゃん…


(プロフィール)
シンガーソングライター。いつだってよい音楽を創りたいと思っているけれど、ときどきはひどいライブもする。 駄作も書いた。浮いたり沈んだり、妬んだり焦ったり、人前に立つのも嫌な日さえ、ときどきある。それでも、聞くこと、聴くこと、書くこと、読むこと、見ること、見えること、忘れては思い出して、 眠っては目覚め、歩いては立ち止まり、流れては澱み、生きること、言い切ること、そういうこと、こういうこと、すべてを指してゆーきゃんと言うのだと思う。京都にて10年間続くインディ・フェス「ボロフェスタ」主催メンバーのひとり、オンライン・CDストア「サンレインレコーズ」管理人。「あらかじめ決められた恋人たちへ」のリーダー池永正二とのユニット「シグナレス」、および5人組フォークロック・グループ「欠伸 ACBIS」でも活動中。

ミワサチコ…



(プロフィール)
2002年loop01解散後、ソロ活動始める。基本的には一人で活動。タイミングにより一人だったり、二人だったり、3人だったり。bass:田代貴之(東京)、drums:北村茂樹(福岡)、guitar:枡本航太(世界)。現在はdrgn(dr)とのユニット、danroでも活動中。最近は、freemanにもgu、voで参加。音源リリースは、キッチン録音1と2、beautiful place(bumblebee records)など。

I need me.… 



(プロフィール)
i need me.=阿久津和也。2008年活動開始。様々な表現方法を経て、今はギター1本で歌う。一人だったり二人だったり、多い時は八人で演奏をする。2013年6月、野村和孝主催half yogltよりミニアルバム「okaeri」リリース。